症状について
軽い炎症の場合はかゆみ程度ですが、炎症が強くなると痛みを伴ってきます。痛みがある場合、飼い主さまが手を頭のほうへもってくると嫌がったり、耳や頭を触ろうとすると怒ったりすることがあります。
また、炎症でできた膿などが耳から出てくる「耳だれ」といった症状がみられることもあります。
外耳炎を放っておく危険性
外耳炎を放っておくと、炎症が徐々に中耳や内耳にまで広がり、内耳炎を引き起こします。
炎症が広がると、鼓膜につながる穴がせまくなって耳が詰まった状態になります。ひどい詰まりの場合は、炎症が収まった後も詰まりが治らないことがあります。そうなると、外科手術が必要となります。
炎症が神経に関わる部分まで達すると、前庭疾患の症状が出ることがあります。前庭疾患になると平衡感覚を失うので、「ふらついた歩き方をする」「まっすぐに歩けていない」「円周徘徊をする」といった症状があらわれ、最後には動けなくなります。